保健室登校と登校拒否と不登校と高校中退をしたおはなし②いじめという洗礼

保健室登校と登校拒否と不登校と高校中退をしたおはなし①の続きです

 

高校に進学したわたしは「心機一転」

「リセットして人生仕切り直そう!」という意欲に満ち満ちていました

そういう想いに至るには理由がある訳で・・・
 
 

話は少し前の中学校時代に遡ります

 

塾のおかげで優等生だったわたしは
学級委員なども任される典型的な「いい子」ちゃん

視力が低くメガネキャラだったことも加味して
みんなの目にはますます優等生に映ったのかもしれません

 

ただでさえ思春期の多感な時期
メガネをかけていたこともあって
わたしは自分の容姿に全く自信がもてませんでした

 

鼻が低い
目が小さい
下半身デブ

他にも多々とコンプレックスがありました

 

そして母親からはなぜか
「あなたの器量は10人並。だから自惚れるな」
 

と呪いのように言い聞かせられていたこともあって、
自分のことを可愛いと思える余地がなかったという背景もあります

 

だから自分の顔立ちもスタイルも・・・
すべてにおいて自分が嫌いで嫌いで、大嫌いでした

「もし替われるのなら誰でもいいからわたしと替わってほしい!」

どれだけ願ったかしれません

 

自己否定と
自己嫌悪と
自己不信とが

心の内でドロドロ激しく渦巻いていました

 

それだけ自信がなくて自分が大っ嫌いだったにもかかわらず。

わたしは一部の大人っぽくて不良っぽい
目立つ女子たちからの「いじめ」という名の洗礼を受けます

 

廊下ですれ違うたび、これ見よがしに聞こえる声で

「ぶりっこー」
「こんなんがモテるなんて男子もバカだよなー」
「可愛いと思ってんじゃねーよ」

 

「可愛いと思ってないよ!
こんなに自分のことをブスだと思っているのに・・・!!」
「モテてるとか聞いたことないし!」

声にならない声をあげる日々

 

わたしは中身が男だと常々公言してますが、
それはこの頃から十分に自覚がありました

洗礼を受けたこともあってわたしは女子が嫌になります

 

なんで人の悪口を言うのか分からない
なんでそれが楽しいのかも分からない
なんで何でもつるんで行動するのか分からない

 

陰湿で
裏表が激しくて・・・

男子と話をしている方がよほど楽でした

 

それは同性と話しているような気安さで
そこにわたしは救いを見出してもいたのですが

結果として女子受けはよろしくなかったようです

 

そのうちそれに感化された一部の目立つ男子からも
無視されはじめます

あることないこと
まぁ色々と織り交ぜて

 

一部の女子から嫌われ
一部の男子からも嫌われ

そしてそんな自分のことを
自分が一番嫌っていました

 

 

今ならなぜあんなに辛い現実が生み出されたのか痛いほどよく分かります

 

「自分の内的世界が外側の世界に反映される」

 

つまり「わたし」が「わたし」を嫌っていたから
その内的世界が外の世界に映し出され、

「みんなに嫌われる」という現実となって現れたのです

 

そのことをあの頃のわたしが知っていたらどんなに救われただろう・・・

 

でもそれを知るには わたしはまだあまりにも幼く
またそれを教えてくれる大人も周りにはひとりもいなかった

 

わたしはとても孤独で
だからこそ

「誰からも嫌われたくない!」

想いはどんどん強まっていき、
ますますわたしを「いい子」ちゃんへと駆り立てる

 

顔で笑って
心で泣いて

 

そうやって「いい子」のペルソナ(仮面)は巧妙に作られていき
「本当のわたし」との分離がうなりを上げて加速していくのでした・・・

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